キャンプ用品でランタンって聞いたことがあるのですが、それって何ですか?
ランタンとはサイトを明るく照らすアイテムだよ。
懐中電灯ようなものですか?
そうだね。
でもランタンは置いたり、ぶら下げたりして使用するもので、周囲全体を照らすことができるんだ。
本日はキャンプ用のランタンについて説明するよ。
筆者紹介
私はキャンプ歴10年。
今までに、いろいろなランタンを使用してきました。
その経験をもとに、本日はランタンについて説明いたします。
この記事がおすすめの方
- 『ランタンってなんだろ?』と思っている
- ランタンの特徴や選び方を知りたい
目次
キャンプ用品のランタンとは
ランタンってなんですか?
ランタンとは家でいう電灯になります。
自分たちのサイト(キャンプをするスペース)を明るく照らします。
キャンプ場では、夜は真っ暗になってしまいますので、明かりは必要です。
ぶら下げたり、テーブルに置いたりして使用します。
ランタンの種類
大きく分けると下の3つに分類されます。
- ガソリンランタン
- ガスランタン
- LEDランタン
キャンプではメインランタンとサブランタンの2種類を併用します。
メインランタンの役目は大光量でサイト全体を照らすことです。
主に、ガソリンランタンやガスランタンの燃焼系を使用します。
サブランタンはテーブル上やテント内で使用するもので、熱くならなくて、酸素を消費しないLEDランタンを使います。
ハンドライトでダメなの?
ハンドライトでもサブランタンとしては代用できるかもしれませんが、メインランタンとしての使用は難しいです。
なぜなら、光量が足りないことや、前方の一部しか照らせないからです。
ランタンの光は四方八方に広がり、周りを照らすことが役割です。
ハンドライトは前方を照らすことが主な役割なので、夜にトイレに行く時などに使用し、ランタンとは区別しておいた方がよいでしょう。
燃料について
ガソリンランタンはホワイトガソリンを使用します。
ガスランタンはLPガス、LEDランタンは電池です。
燃料についてはこちらの記事
『キャンプ用のバーナーとは? シングルバーナーとツーバーナーについて解説します!』
で説明しておりますので、気になる方はチェックしてみてください。
ガソリンランタン
ガソリンランタンとは
ホワイトガソリンを使用するメインランタン用の大光量ランタンです。
中には小型のおしゃれなものもありますが、ガソリンランタンの主な役目はサイト全体を照らすことです。
マントルという中の炭化繊維を燃やすことで明るく発光します。
調理や、食事など、日が暮れてからの活動に使用します。
ガソリンランタンはポンピングという作業が必要です。
本体についているノズルを何度も往復させ、内部に圧力をかけることで燃料を噴射させます。
ガソリンランタンは点火までの過程が多いので初心者向きではないといわれますが、手順を確認して何回か点火してみるとすぐになれるので、それほど難しいものではありません。
ただ、非常に燃えやすい燃料を使用することと、本体がとても熱くなる、酸素を大量に消費するなど、気を付ける点もありますので取り扱いには注意が必要です。
ガソリンランタンってどうなの?
キャンプでは日が暮れてからの活動に明かりが必要です。
サイト全体を明るく照らす大光量ランタンとして、ガソリンランタンは打って付けです。
低温にも強く、寒い時期でも安定した明るさを発揮することができます。
しかし、上記でも書いているように、点火までの手順がガスランタンと比べて多いです。
ガソリンランタンの長所と短所
ガソリンランタンの長所
- 大光量
- コストパフォーマンスが良い
- 低温でも安定した光量を出せる
ガソリンランタンの短所
- 熱くなる
- テント内では使用不可
- 給油やポンピングなど、点火までに手間がかかる
ガスランタン
ガスランタンとは
LPガスを使用する、燃料がカートリッジ式のランタンです。
ガソリンランタンに負けず劣らずの大光量を発生させます。
なかには炎を上げ、テーブル上をおしゃれに照らすものもあります。
ガソリンランタン同様にマントルを燃やすことで発光し、メインランタンとして使用できます。
LPガスのカートリッジを本体に取り付け、つまみを回してガスを出し、スイッチを押すだけで簡単に点火できるので、わずらわしさが一切ありません
ガスランタンってどうなの?
ガスランタンはキャンプ初心者のメインランタンとしてはぴったりです。
- ガス缶なので取り扱いやすい
- メンテナンスがほとんど不要
- スイッチ一つですぐ点火できる
などが、おすすめの理由です。
光量はガソリンとほとんど変わりませんが、ガス缶は低温時や気化熱で光量が少なくなってしまう場合があります。
低温用のガスもありますが、マイナス10℃までが限界のようです。
コストパフォーマンスはガソリンに比べてやや悪いです。
燃料費の目安ですが、1晩当たり、ガソリンが約300円、ガスが約500円です。
ガスランタンの長所と短所
ガスランタンの長所
- 大光量
- 取り扱いやすい
- 点火がガソリンランタンに比べ簡単
ガスランタンの短所
- 熱くなる
- テント内では使用不可
- 外気温や気化熱によって光量が低下することがある
LEDランタン
LEDランタンとは
LED電球を使用した、電池で点灯するランタンです。
明るさは燃料系ランタンに比べそこまでないですが、熱くならない、室内でも使用できることが大きな魅力です。
サブランタンとして、テーブル上やテント内で使用します。
LEDランタンってどうなの?
サブランタンとして一つ持っておくととても便利です。
燃料系ランタンはテーブル上に置くと火傷の恐れがありますし、テント内では一酸化炭素中毒になる恐れがあるので使用厳禁です。
その点でLEDランタンは、テーブル上やテント内でも使用できます。
安全性が高いので、お子さんがおられる家庭には特におすすめです。
点灯時間が長いのも低電力なLEDの特徴です。
連続点灯時間20時間以上なんてものも普通にあるので、コストパフォーマンスは非常に高いです。
LEDランタンの長所と短所
LEDランタンの長所
- 熱くならない
- テント内で使用できる
- コストパフォーマンスに優れている
LEDの短所
- 光量が少ない
マントルの空焼き
上記でも説明しましたが、燃料系ランタンはマントルという炭化繊維を燃焼させることで発光します。
マントルは、購入時は柔軟なガラス繊維ですが、ランタンにセットして『空焼き』を行うことで発光する触媒に変化します。
炭化したマントルは非常にもろくなり、少しの衝撃や風で砕け散ってしまうので取り扱いには注意が必要です。
空焼きの手順
- ランタンのカバーを外して、マントルをセットする
ひもや、針金で取り付けるようになっています。 - 形を整え、セット用の余ったひもや針金を切る
この時の形が燃えた後の形になりますので、できるだけきれいに整えておきましょう。 - 火をつける
下の2,3ケ所から均等に燃え広がるように火をつけます。
勝手に燃え広がっていくので、そこまで神経質になる必要はありません。 - 慎重にカバーをセットする
カバーは色々なパーツで構成されていますので、組み立てにはコツがいります。
空焼きの前に何度か分解と組み立ての練習を行い、スムーズにセットできるようにしておきましょう。
空焼きをしたマントルは非常にもろくなりますので、給油やポンピングは先にしておいた方がマントル破損のリスクを軽減させます。
まとめ
いかがでしたか。
以上の記事をまとめると
- ランタンにはガソリン、ガスの燃焼系とLEDランタンがある
- キャンプではサイト全体を照らすメインランタンと、テーブルやテント内で使用するサブランタンを併用する
- メインランタンの燃焼系は取り扱いには注意が必要だが、大光量
- サブランタンのLEDタイプは光量こそ少ないが、安全で低コスト
- 燃焼系ランタンはマントルの空焼きが必要
キャンプ中にだんだんと日が暮れてきて薄暗くなった中、ランタンに火をともす時はしみじみとした気持ちになります。
幻想的な光に包まれるサイトでゆっくりと過ぎていく時間。
燃料系ランタンは何とも言えない雰囲気を演出してくれます。
この記事を読んでくださった皆様が、自分にぴったりのランタンを見つけていただけたなら、とてもうれしく思います。
それではよいアウトドア生活をお送りください。
本日も最後までご覧いただきありがとうございました。